こんなメッセージが届きました。O carregador está na gaveta do quarto.「充電器は寝室の引き出しにあります」。Gavetaもquartoも知っています。それでも手が止まるのは、小さな単語のnaとdoがあるから。何百もの文で見てきたのに、どちらをいつ使うのか、まだ自信がありません。それに、誰も否定していないのに、ポルトガル語にはどうしてnoがよく出てくるのでしょう?
私はしばらく、ポルトガル語のnoを英語の「no」と混同していました。鍵の場所を教えてもらうときには、困った思い違いです。答えは拍子抜けするほど簡単でした。Noはem + oで、ポルトガル語で「〜ない」を表すのはnãoなのです。
ブラジルポルトガル語の縮約は、普段の文に繰り返し出てきます。単語を元の要素に分けられるようになると、do、da、no、naを選びやすくなります。まず組み合わせを見てから、その選び方を考えましょう。
ブラジルポルトガル語の縮約一覧
Doとdaはdeと定冠詞、noとnaはemと定冠詞を組み合わせた形です。 冠詞は名詞の性と数に対応します。前置詞は関係を表し、deは所属や起点、emは「〜の中に」「〜の上に」「〜で」などの位置を示すことが多いです。
| 前置詞 | + o | + a | + os | + as |
|---|---|---|---|---|
| de — 〜の/〜から | do | da | dos | das |
| em — 〜の中に/〜の上に/〜で | no | na | nos | nas |
| por — 〜を通って/〜によって/〜のためになど | pelo | pela | pelos | pelas |
| a — 〜へ/〜になど | ao | à | aos | às |
ここでのoとaは、男性単数と女性単数の定冠詞です。Osとasはそれぞれの複数形です。日本語には同じ冠詞の仕組みがないので、ポルトガル語で実際に使われる冠詞を確認しましょう。女性名詞には女性形の冠詞を使いますが、それだけでdaになるわけではありません。先に、その文がdeを必要とするのか、emを必要とするのかを考えます。
これらは標準的な表記で、正式な文章でも会話でも使います。Mango Languagesの縮約表(英語)では、組み合わせを確認し、少し発展的な例外についても学べます。
De・do・da:まず関係を考える
O livro――「その本」――を例にしましょう。
A capa do livro é azul. ―― その本の表紙は青いです。
表紙はその本に属する、本の一部です。その関係をdeで表します。さらにo livroのoがあるので、de + o = doになります。日本語の「本の表紙」という言い方は関係を理解する助けになりますが、ポルトガル語でどの縮約形を使うかは、実際にある冠詞にも左右されます。
今度は名詞を変えてみましょう。
- A porta da sala está aberta. ―― リビングのドアは開いています。
- Os nomes dos alunos estão na lista. ―― 生徒たちの名前は名簿に載っています。
- As chaves das bicicletas estão aqui. ―― 自転車の鍵はここにあります。
Daはa sala、dosはos alunos、dasはas bicicletasの冠詞から生まれます。Portaが女性名詞だからdaになるわけではありません。縮約の形を決めるのはdeの後にある冠詞です。そのため、a porta do quarto(寝室のドア)も普通に使います。
なぜGosto de músicaでは縮約しないの?
理解を確かめるのに便利なのが、gostar de(〜が好き)です。この動詞は前置詞deを必要とします。
- Gosto de música. ―― 私は音楽が好きです。
- Gosto da música deste filme. ―― 私はこの映画の音楽が好きです。
最初の文は音楽全般の話なので、deと組み合わせるaがありません。二つ目は特定の映画の音楽を指すため、de + a = daになります。日本語ではどちらも「音楽」と言えるので、訳だけで冠詞を判断しないようにしましょう。Street Smart Brazilのgostarの解説(英語)でも、この違いが説明されています。
Precisar de(〜を必要とする)でも同じです。
- Preciso de ajuda. ―― 助けが必要です。
- Preciso do endereço. ―― その住所が必要です。
最初の文には冠詞がなく、二つ目にはo endereçoがあります。名詞の性だけで縮約形を決めようとすると、うまくいきません。そもそも、組み合わせる冠詞がない場合もあるからです。
発音では、ブラジルの多くの地域で、強勢のないdoが「ドゥ」に近い音になります。Daも通常は短く発音します。Do livroを練習するときは、doを軽く短く読み、文の中心として強調しないようにしましょう。
Noとna:どこにある?
Emと定冠詞も、同じ規則で組み合わさります。
- O telefone está no bolso. ―― 携帯電話はポケットの中にあります。
- O carregador está na gaveta. ―― 充電器は引き出しの中にあります。
- Os nomes estão nos documentos. ―― 名前は書類に載っています。
- As fotos estão nas pastas. ―― 写真はフォルダーの中にあります。
Emを日本語の一つの表現に固定して考える必要はありません。Na mesaは「テーブルの上に」、na mochilaは「リュックの中に」と訳せます。どちらもemを使います。日本語の訳は文脈で変わっても、ポルトガル語の縮約規則は同じです。
充電器についてのメッセージに戻りましょう。
O carregador está na gaveta do quarto.
Na gavetaは場所を示します。Em + aで「引き出しの中に」です。Do quartoはどの引き出しかを示します。De + oで「寝室の」です。同じ文の中で、二つの縮約形が別々の役割を担っています。文全体を訳す前に、この二つの関係を説明できますか?
Noとnãoは別の単語
- Estou no cinema. ―― 私は映画館にいます。
- Não estou no cinema. ―― 私は映画館にいません。
Noはブラジルの多くの地域で「ヌ」に近く聞こえます。Nãoには鼻母音と二重母音があり、日本語の「ナオ」とそのまま同じにはなりません。Nãoの波線は発音の情報を示し、別の単語であることを伝えています。
また、em casaは「家に/家で」を意味し、この表現には冠詞がないのでnaにはなりません。Na casa da minha irmãは「私の姉/妹の家に/家で」という意味で、a casaの冠詞があるため縮約します。
Falandoで試してみよう: クイック練習を開き、do、da、no、naのどれかが入った文を探しましょう。縮約を前置詞と冠詞に分けてから、文全体を声に出して読んでください。
Do Brasilとde Portugal:地名と冠詞
地名には、通常冠詞を使うものと使わないものがあります。Brasilにはoを使うのが普通ですが、Portugalには通常冠詞を使いません。その違いが縮約の形に表れます。
まずは、特別な修飾のない地名の一般的な使い方を、まとまった表現として覚えましょう。
| 場所 | 出身地を伝える | 住んでいる場所を伝える |
|---|---|---|
| o Brasil | Sou do Brasil. | Moro no Brasil. |
| Portugal | Sou de Portugal. | Moro em Portugal. |
| a Bahia | Sou da Bahia. | Moro na Bahia. |
| São Paulo — 都市 | Sou de São Paulo. | Moro em São Paulo. |
| o Rio de Janeiro — 都市 | Sou do Rio de Janeiro. | Moro no Rio de Janeiro. |
日本語の地名や最後の文字から冠詞を決めないでください。Moro na Bahiaやsou de Portugalのように、フレーズとして学びましょう。Mangoの国名と冠詞の一覧(英語)で、ほかの国名も確認できます。
修飾語があると冠詞の使い方が変わることもあります。たとえば、a São Paulo dos meus avósは「私の祖父母の時代のサンパウロ」を指します。まずは表にある普段の形から始めましょう。旅行の場面で練習するなら、ポルトガル語の旅行フレーズも参考になります。
人名の前に冠詞を使うかどうかにも地域差があります。O livro da Anaと言う人も、o livro de Anaと言う人もいて、どちらも「Anaの本」を意味します。A Anaと冠詞を使うならde + aをdaにまとめ、冠詞を使わないならdeのままにします。
次のステップ:ao・à・pelo
Do、da、no、naが分かってきたら、ほかのよく使う組み合わせも加えましょう。
- Vou ao cinema. ―― 映画館へ行きます。(a + o)
- Vou à praia. ―― ビーチへ行きます。(a + a)
- Caminhamos pelo parque. ―― 私たちは公園を通って歩きました。(por + o)
- Obrigado pela ajuda. ―― 助けてくれてありがとう。(por + a)
Àは二つのaが一つになった形で、この現象をcraseと呼びます。通常、aとàの発音は同じです。アクセント記号は文法上の結合を示すもので、音節を一つ増やすものではありません。
Paraは標準的な完全形の表記では分けて書きます。Vou para o cinema. 会話では短い形も耳にしますが、まずは完全形を練習しましょう。Porとparaを選ぶときには、ブラジルポルトガル語のporとparaのガイドを参考にしてください。
正式な文章には、deを分けて書く少し発展的なケースがあります。後ろの冠詞が、不定詞の主語に属する場合です。
É hora de o filme começar. ―― 映画が始まる時間です。
この文のo filmeは、começarの主語です。これは発展的な例外なので、do livroの練習を始めたばかりなら、まずは基本を続けてください。ただし、de oと分けて書くことにも文法上の理由があると知っておくと役立ちます。
縮約を選びやすくする六つの習慣
- 名詞は冠詞と一緒に覚える:o bolso、a gaveta。
- 性や数の前に、関係から前置詞を選ぶ。
- 組み合わせる冠詞が本当にあるかを確認する。
- 複雑に見える形も分ける:nas = em + as。
- 地名はフレーズで覚える:em São Paulo。
- 文全体を声に出し、小さな単語は強調せず短く読む。
Beleza、では練習しましょう。答えを見る前に解いてみてください。
ミニクイズ:do・da・no・naを選ぼう
De、em、do、da、no、na、dos、nasの中から選んで、空欄を埋めましょう。
- O telefone está ___ bolso.
- A porta ___ sala está aberta.
- Gosto ___ música.
- Moro ___ Portugal.
- Sou ___ Brasil.
- As fotos estão ___ pastas.
- Os nomes ___ alunos estão na lista.
- O carregador está ___ gaveta.
答えと解説
- no ―― em + o bolso。携帯電話はポケットの中にあります。
- da ―― de + a sala。リビングのドアについて述べています。
- de ―― 音楽全般の話なので、ここには冠詞がありません。
- em ―― この一般的な使い方ではPortugalに冠詞を付けません。
- do ―― de + o Brasil。ブラジル出身であることを述べています。
- nas ―― em + as pastas。写真はフォルダーの中にあります。
- dos ―― de + os alunos。生徒たちの名前について述べています。
- na ―― em + a gaveta。充電器は引き出しの中にあります。
どの問題で前置詞を選ぶ必要があり、どの問題で冠詞の有無を確認する必要がありましたか?この二つを分けて考えると、答えを暗記するより理解が深まります。
Falandoで試してみよう: 復習で縮約が出てきたら、同じ方法で確認しましょう。前置詞と冠詞を説明してから、文全体を声に出して読みます。名詞の語尾だけで推測せず、フレーズ全体を理解することが目標です。
ブラジルポルトガル語の縮約についてのよくある質問
Doとdaの違いは?
Do = de + o、da = de + aです。Oは男性単数の定冠詞、aは女性単数の定冠詞です。形を決めるのはdeの後ろの冠詞です。A porta do quarto(寝室のドア)、a porta da sala(リビングのドア)のように使います。
Noとnaはいつ使う?
Emの後ろにoやaがあるとき、no = em + o、na = em + aを使います。場所を表すときによく出てきます。No cinema(映画館に/で)、na escola(学校に/で)などです。日本語でどう訳すかは、フレーズ全体によって変わります。
ポルトガル語の縮約はくだけた表現?
これらは標準的な話し言葉と書き言葉です。一部の口語的な省略表記とは異なります。Do、na、pelo、aoは正式な文章でも使えます。
なぜdo Brasilなのにde Portugalなの?
Brasilは通常冠詞oを伴うので、de + o = doになります。Portugalは通常冠詞を伴わないため、deのままです。地名を覚えるときは、普段冠詞を使うかどうかも一緒に覚えましょう。
次の一文で使ってみよう
近くにある物を見てみましょう。O telefone está na mesa.「携帯電話はテーブルの上にあります」。場所を変えます。O telefone está no bolso.「携帯電話はポケットの中にあります」。持ち主も伝えましょう。O telefone do meu irmão.「私の兄/弟の携帯電話」。部屋を出なくても、三つの組み合わせを練習できます。
前置詞の働きと冠詞の選び方を説明できると、縮約が分かりやすくなります。まずdeを使うフレーズとemを使うフレーズを一つずつ練習し、次に地名を加えましょう。Falandoのクイック練習と復習でも練習できます。
今夜、一覧表を全部覚える必要はありません。Na gaveta do quartoの仕組みを説明できるなら、もう着実に前進しています。


