クイックまとめ
ter que + 不定詞 が日常の義務です: Tenho que sair agora.(もう出ないといけません。)日本語の 〜なければならない/〜なきゃ。Ter de は同じ意味で、書き言葉と改まった話し方のものです。
dever + 不定詞 = 〜すべきだ: Você deve falar com o médico.(医者に相談すべきです。)
dever は「〜のはずだ」でもあります: Ele deve estar em casa.(彼は家にいるはずです。)日本語の 〜はずだ/〜でしょう と、あいまいさの範囲まで同じです。
conseguir + 不定詞 = なんとかやり遂げる: Consegui terminar o trabalho.(仕事を終わらせられました。)
não posso = 許されていない・不可能 =「〜してはいけない」。não consigo = 自分にはできない =「〜できない」。日本語では最初から別の形なので、混ざりません。
conseguir は eu の形で語幹が変わります: eu consigo、você consegue — seguir → sigo と同じ変化です。
precisar de + 名詞、しかし precisar + 不定詞: Preciso de ajuda.(助けが必要です。)/ Preciso estudar.(勉強する必要があります。)日本語の「〜が必要」と「〜する必要がある」の差と同じです。
なぜ大切か?
この3つがないと、何にでも poder を使うことになります。そして poder は許可を運ぶ動詞です。ブラジル人の友達に não posso dormir と言えば「寝ることを許されていない」に近いことを言ったことになります。言いたかったのは não consigo dormir(眠れない)のほうで、みんなが実際に使うのもこちらです。
義務にも同じ問題があります。ter que は仕事、予定、家族の話の二文に一度は出てきますし、dever は静かにブラジル人の推測の言い方も兼ねています — deve ser caro(高いはずだ)。これらの動詞を欠いたままだと、あなたのポルトガル語はていねいで、あいまいで、妙に無力なままになります。
うれしいことに、ここは日本語話者に有利な項目です。英語は can ひとつに「許可」と「能力」を混ぜますが、日本語は最初から 〜てもいい と 〜できる に分けています。ポルトガル語の poder / conseguir の割り方は、あなたの母語の割り方とほぼ同じです。英語経由で考えないかぎり、間違えようがありません。
掘り下げ解説
1. ter que: ブラジル人が実際に言う義務
Ter はもう持っている動詞です。そのうしろに que と不定詞を置けば、「〜しなければならない」の日常表現になります。日本語の 〜なければならない、話し言葉なら 〜なきゃ です。
| 形 | ポルトガル語 | 意味 |
|---|---|---|
| eu | tenho que sair | 出なければならない |
| você / ele, ela | tem que sair | あなたは/彼・彼女は出なければならない |
| nós | temos que sair | 私たちは出なければならない |
| vocês / eles, elas | têm que sair | 彼らは出なければならない |
Tenho que acordar às cinco amanhã.(明日は5時に起きなければなりません。)
例文
文脈のなかの例文
| ポルトガル語 | 意味 |
|---|---|
| Eu tenho que estudar para a prova de segunda. | 月曜の試験のために勉強しなければなりません。 |
| A gente tem que sair às seis da manhã. | 朝6時に出なければなりません。 |
| Você não tem que pagar agora. | 今払わなくてもいいですよ。 |
| Tive que trocar o pneu no meio da estrada. | 道の途中でタイヤを交換しなければなりませんでした。 |
| Você deve beber mais água. | もっと水を飲むべきです。 |
| O restaurante deve estar cheio a essa hora. | この時間、レストランは混んでいるはずです。 |
| Não consigo entender o sotaque dele. | 彼の訛りが聞き取れません。 |
| Você consegue vir na sexta? | 金曜に来られますか。 |
よくある例外
よくある間違い
2つめの動詞を活用する。 Eu tenho que trabalho は誤りで、Eu tenho que trabalhar.(働かなければなりません。)です。人称を取るのは最初の動詞だけ、2つめは不定詞から一歩も動きません。
眠れないときに posso を使う。 Não posso dormir は「誰かに寝させてもらえない」と言っています。午前3時に言いたいのは Não consigo dormir.(眠れません。)です。日本語で「眠れない」と言うなら conseguir、「寝てはいけない」と言うなら poder — この対応さえ守れば外しません。
動詞の前に de を残す。 Preciso de estudar は誤りで、Preciso estudar.(勉強する必要があります。)です。de は名詞の前にだけ現れます: Preciso de um lápis.(鉛筆が必要です。)
conseguir を規則化する。 eu consego は存在しません。eu consigo です。conseguir は eu の形で語幹が変わります。
que を落とす。 Tenho ir agora は誤りで、Tenho que ir agora.(もう行かなければなりません。)です。que がないと tenho はただの「持っている」になります。
「〜しなくてもいい」を「〜してはいけない」にしてしまう。 Você não tem que vir.(来なくてもいいですよ。)は義務からの解放、Você não pode vir.(来てはいけません。)は閉じられた扉です。英語話者はここで間違えて後者を選びます。日本語では最初から別の形なので、日本語から組み立てるかぎり安全です。