クイックまとめ
作り方: tinha/tinham + 過去分詞
別の過去の動作より前に完了した動作を表す
日本語の「〜してしまっていた」「もう〜していた」に当たる: tinha feito
単純形(fizera)はブラジルではほぼ死語
複合形が話し言葉では圧倒的に主流
過去分詞は変化しない(ter と性数一致しない)
よく一緒に使う語: já、quando、antes que、depois que
過去の物語で原因と結果を示すのに不可欠
なぜ大切か?
過去完了は「物語を語る超能力」です——何が先に起きたかを示すことで、なぜそうなったのかを説明できます!これがないと、ちゃんとした物語が語れません(「Ela estava cansada porque tinha trabalhado muito」=たくさん働いていたから疲れていた)、トラブルの説明もできず(「O carro não funcionou porque tinha acabado a gasolina」=ガソリンが切れていたから車は動かなかった)、決断の理由も伝えられません(「Mudei de emprego porque já tinha esperado demais」=待ちすぎていたから転職した)。日本語の「もう〜していた」「〜してしまっていた」「〜してあった」のニュアンスを、ポルトガル語でなめらかに表現するための要です。出来事をただ並べるのと、原因と結果を筋道立てて語るのとの違い——その境目に立つのが過去完了複合形なのです!
掘り下げ解説
過去完了を理解する
過去完了は「巻き戻しボタン」だと考えてください——過去の話をしているとき、もっと前に起きた出来事を説明するためにさらに過去へさかのぼる必要があるときに使います。日本語の「(〜したときには)もう〜していた」「〜してしまっていた」に近い感覚です。
タイムラインのイメージ:
過去完了 -----> 単純過去 -----> 今
(tinha chegado) (choveu) (present)
「彼が着いた後で雨が降った」
作り方のパターン
直説法半過去の「ter」と任意の過去分詞を組み合わせるだけです:
| 主語 | Ter(半過去) | + 過去分詞 | 例 |
例文
物語・ストーリーテリング
「O ladrão já tinha fugido quando a polícia chegou」(警察が着いたとき、泥棒はもう逃げてしまっていた)
「Ela tinha preparado tudo antes dos convidados chegarem」(彼女は招待客が来る前にすべて用意してあった)
「Nós tínhamos decidido viajar, mas choveu」(私たちは旅行に行くと決めていたのに、雨が降った)
過去の状況を説明する
「Não fui porque já tinha visto esse filme」(その映画はもう見ていたから行かなかった)
「Ele estava feliz porque tinha passado no exame」(試験に受かっていたので、彼はうれしそうだった)
「A empresa faliu porque tinha perdido muitos clientes」(多くの顧客を失っていたので、その会社は倒産した)
個人的な経験
「Nunca tinha comido sushi antes」(それまで寿司を食べたことがなかった)
よくある例外
Haver を使う形
フォーマルなポルトガル語では「ter」の代わりに「haver」も使えます:
「Havia chegado」(= tinha chegado)
ブラジルではほぼ絶滅、ポルトガルではまだ使われる
文学や法律文書に登場
過去分詞が2つある動詞
過去分詞が2つある動詞もありますが、「ter」と一緒に使うときは必ず規則形を使います:
✅ 「Tinha aceitado」(「tinha aceito」ではない)
✅ 「Tinha imprimido」(「tinha impresso」ではない)
例外: 「morrer」 — 「tinha morrido」も「tinha morto」もどちらも使える