クイックまとめ
これらの状態はポルトガル語では名詞なので、「持つ」系の動詞が要ります: ter か estar com。ser は使わず、estar 単独でも使いません。
ter + 名詞 = 変わらない事実: Ela tem medo de avião.(彼女は飛行機が怖い。)
estar com + 名詞 = 今この瞬間: Estou com fome.(お腹が空きました。)身体の状態にはブラジル人はこちらを最もよく使います。
ficar com + 名詞 = その状態になる: Fiquei com fome depois do treino.(練習のあとお腹が空いてきました。)日本語の 〜くなる/〜てくる と同じ役割です。
「たくさん」を表す語は名詞の性に一致します: muita fome、muito frio。日本語にはない一手間です。
estar com + 物 は「今それを持っている」: Está com você?(持っていますか。)
Estou quente は気温の話になりません。自分のことは Estou com calor、空気のことは Está calor です。
足場がひとつあります。日本語も「熱がある」「時間がある」と、状態を持ち物として言うことがあります。ポルトガル語はそれを全面的にやっているだけです。
なぜ大切か?
初日から、そしてその後も毎日必要になる文がこれです。お腹が空いた、寒い、急いでいる、痛い。どれかを一語ずつ置き換えると、間違っているだけでなく、ときに笑いを取ってしまいます — Eu sou fome、Estou quente。
型をつかめば一気に一族全体が使えるようになります。同じ枠が、恐れ、幸運、嫉妬、恥ずかしさ、熱、そして懐かしさまで運ぶからです。しかも ter / estar com の対は、英語にはうまく作れない区別を与えてくれます — その人がどういう人かを言っているのか、今その人に何が起きているかを言っているのか。
日本語話者にとっての難しさは、英語話者とは少し違うところにあります。日本語はこれらを形容詞(寒い、眠い、怖い)や動詞(お腹が空く、のどが渇く)で言うので、「名詞として持つ」という発想はやはり新しい。ただし完全に未知ではありません。熱がある、痛みがある、時間がある、自信がある — 日本語も状態を「ある/持っている」で言うことがあり、ter febre は 熱がある とそのまま重なります。ポルトガル語は、日本語が一部でやっていることを全部でやっている、と考えれば楽になります。
掘り下げ解説
1. 空腹は「持ち運ぶもの」
日本語は「お腹が空いた」と動詞で、「寒い」「怖い」と形容詞で言います。ポルトガル語にはその位置に入る形容詞がありません。あるのは名詞です — a fome(空腹)。名詞そのものに「なる」ことはできないので、この言語は代わりに「持つ」系の動詞に手を伸ばします。o frio(寒さ)、o medo(恐れ)、a pressa(急ぎ)、a dor(痛み)も同じです。
この一点が、このページの残りをすべて説明します。これらの語が名詞であるために:
ter(持つ)か estar com(一緒にいる)を取ります。ser は使わず、estar 単独でも使いません。
性を持つので、「たくさん」を表す語が一致しなければなりません: muita fome、muito frio。
ほかの名詞と同じように大きさを言ったり修飾したりできます: uma fome danada(とんでもない空腹)。
つまり、実際に必要な文はこの2つです。
例文
文脈のなかの例文
| ポルトガル語 | 意味 |
|---|---|
| Estou com sono, vou dormir cedo hoje. | 眠いので、今日は早く寝ます。 |
| Que sede! Você tem água aí? | のど渇いた! そこに水ある? |
| Ele está com febre desde ontem. | 彼は昨日から熱があります。 |
| Tenho muita sorte de morar aqui. | ここに住めてとても幸運です。 |
| Você tem razão, a culpa foi minha. | あなたの言うとおりです、私のせいでした。 |
| Fiquei com raiva e não respondi nada. | 腹が立って、何も返しませんでした。 |
| Ela está com ciúmes do irmão mais novo. | 彼女は弟に嫉妬しています。 |
| Estou com saudade da minha avó. | 祖母に会いたいです。 |
よくある例外
よくある間違い
決して Eu sou fome とは言わない。 Fome は名詞なので、それに「なる」ことはできません。日本語で「私は空腹だ」と言えても「私=空腹」ではないのと同じです。✅ Estou com fome. / Tenho fome.
com を落とす。 ❌ Estou fome → ✅ Estou com fome. 動詞が名詞を取れるようにしているのが com で、これがないと文が崩れます。
Estou quente と Estou frio に注意。 人について言うと温度の話になりません。quente は「その気になっている」、frio は「冷たい人」と受け取られます。自分の身体には ✅ Estou com calor. / ✅ Estou com frio. 空気は別で、Está calor hoje.(今日は暑いですね。)は完璧です。日本語が 暑い と 熱い を書き分けているように、ポルトガル語は自分と空気を動詞で分けています。同じ罠が excitado にもあり、これは「わくわくしている」ではありません。それには ✅ Estou animado.
強調語を名詞に一致させない。 ❌ muito fome → ✅ Estou com muita fome. Fome は女性名詞なので muita、frio は男性名詞なので muito frio。日本語には性がないぶん、ここは名詞を覚えるときに一緒に入れてしまうのが確実です。
「正しい」は ter の領分。 ❌ Você está com razão → ✅ Você tem razão. ter certeza も同じです。
faminto は小説に任せる。 実在の語ですが芝居がかっていて、「飢えている」に近い響きです。会話で実際に言うのは ✅ Estou morrendo de fome.(お腹が空いて死にそう。)日本語の「死ぬほど」と同じ温度です。